長野県ってよく「教育県」とか言われるけど本当なの?〜ある土人からの手紙〜
僕は長野が大嫌いで、今長野に住んでる人というのは前世の罰かなにかで長野から出られない呪いでもかけられているんだと思っている。その思いをちょっと前に書いた。
炎上するかな?とちょっと期待していたけれど、そこは長野、誰も関心が無いようで対してアクセス数も集まらなかった。
まあ、当の長野県民だって長野から出ることを思いつけないような情報弱者達なのでこんな記事にはあまりたどりつけていないのであろう。
と、思っていたらなんと長野県民から直々にコメントをいただいた。ここに全文紹介したい。
はじめまして。iQOSで検索して参りました。
好き(+)と嫌い(-)の反対(対義語)は、無関心(±0)ですから、そこまで嫌って(関心を持って)いただいて、長野も幸せな県だと思います。
他の御記事のように、ゼロに何を掛けてもゼロのままです。
私は千代田区生まれの東京育ちで三代以上続いた江戸っ子の現長野県民です。
パートナーも子供の教育のために大阪府から長野県に引っ越して来ました。
ちなみにご冗談でしょうが、長野には光回線もADSLもLTE/4Gもありますよ。
ただし、ネットとセキュリティの専門家として申し上げますが、ダイアルアップは災害時に最も有効な通信手段なので、電話局が給電していて停電時でも使える銅線の回線とアカウントはちゃんと残してありますよ。
好きの反対は嫌いだし、無関心より嫌われる方が良いとするのはストーカーの理屈なので、僕には全然話が通じないんだけど、長野あたりではこれが正当な考え方なのかもしれない。無茶苦茶なリニアモーターカー案を出して日本国民をドン引きさせたりね。あれも無関心なのが嫌だったからだとすると、もはやテロに近いなあ。
まあ、それはいいとしてこのコメントにとても気になる一文があった。
パートナーも子供の教育のために大阪府から長野県に引っ越して来ました。
まず、西の文化の中心地である大都市大阪から、日本国かどうかも怪しい未開の蛮地長野へ連れていかれる子供が哀れで仕方が無い。
が、同時に確かに長野県には何故か「教育県」のイメージがあるのも事実だ。
僕(アラサー)より歳が上の人たちなら、なおさらそのイメージは強いだろう。
そこで、今回は長野が本当に教育県であるのかどうかちょっと調べてみた。
1、長野県の大学等進学率は大体「中の下」
何をもって「教育県」とするかは意見の分かれるところだけど、やっぱり具体的な指標として確かなのは大学進学率だろう。2016年学校基本調査と各種web情報を頼りに都道府県別大学等進学率ランキングをまとめてみた。
大学「等」進学率と書いているのは特別支援高等学校の専攻科とかが含まれているから。ただ、その割合から言ってほぼ大学進学率と見てもらって構わない。
で、長野県はというと、29位。
低くない?日本の叡智が集まる東京・京都に勝てないのは当然としても同じ北信越の石川にも大差で負けているのはどういうことだ。というか北信越5県の中でもブービーじゃないか。
教育県が聞いてあきれる。
ちなみコメント主の奥さんが長野県に行く前に住んでいた大阪府は7位。
やっぱりそのまま大阪で教育を受けさせた方が良かったんじゃ無いの?
ちなみに旺文社が実施している調査によると大学進学時に県外に出て行ってしまう学生の割合は約85%で全国ワースト5位。教育県なのに高等教育も施せないのか(呆れ)
というか、多分長野県において若者が大学に進学する最大の理由はたぶん「長野県から出たいから」だ。その選択は正しいし、逆を言えば若者を引き止める魅力なんて長野には無い。
2、長野県の2015年全国学力テスト(中学)の結果も普通
では今度は、文科省が毎年公立小中を対象に行っている全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果から長野県が「教育県」かどうか見ていこう。
「MEMORVA(http://memorva.jp)」が文科省発表の2015年学力テスト結果をまとめたレポートによると、長野県は小学校の部では20位、中学校の部では26位となっている。ほぼジャスト普通だ。コメントが非常にしにくい。
ただ、中学校の部のベスト5が1位秋田県で、以下福井県、石川県、富山県、愛知県と続いていることを考えると、むしろ周辺の県に比べて長野県は劣っているのでは?と思わざる終えない。
あと、これは邪推かもしれないが今までの都道府県別データを振り返って小学校が20位・中学校が26位・大学等進学率が29位ということは長野県民は歳をとるにつれ頭が悪くなっていくということではないか?住み続けるとバカになっていく県、それが長野。恐ろしいですね。怖いですね。
3、なんで長野は教育県と呼ばれるか
とりあえず最も分かりやすい指標で長野県が教育県であるかを調べてみた。指標をみた結論としては当然、長野は教育県なんかではなく、むしろやや出来の悪いお荷物県だ。
ただ調べている中で、こんな意見も複数目にした。
長野県民はいつから勉強しなくなったのですか? - 長野県出身の20代男... - Yahoo!知恵袋
で、「進学県」から落ちこぼれた理由としては
長野県で提唱されていた「全人教育」に理由を求めることができます。
これは、学問(大学受験)のみ教育するのではなく、さまざまな人格(生活・文化・社会など)を育てることに主を置きました。
長野県は以前は教育に熱心で「教育県」と呼ばれていたが、日本の教育システムが偏差値重視教育へシフトするにつれ、次第に長野県の「教育県」イメージは薄れていった。
要するに、「長野県は大学受験ではなく、人格教育にこそ力を入れていたのである!だから教育県と呼ばれるのである!」ということである。
まあ、その主張はわかるけどさ。
あのさ、こんなこたー言いたく無いけど人格的に素晴らしい人間は大体大学に入るものだよ?貧困家庭とか職人とかそういうのは別としても、今のこの日本社会の中でキャリアデザイン上大学卒業が必須なのはバカでもわかる。ちゅーか、文化とか社会とかそういう教育に力を入れてたんなら自然と大学に目が向くわけで、その中でこの低大学進学率なら「全人教育」とやらもあやしいでしょ。全人教育と大学進学は両立する概念だし、それができていないなら長野は教育県でも進学県でも無いただの無学県に過ぎないよ。
4、まとめ
結局、見る限りの情報だと長野県が教育県であるという理由はほとんど見つからなかった。あとは「長野は自然が豊かで子供がのびのび育つ」とか「人との繋がりが密で暖かい」とかそういう精神的論拠しか残らない。でも、自然が豊かなら北海道か沖縄に行けばいいし、人とのつながりを重視するなら東京の下町にでも住めばいいのである。長野である理由が見当たらない。北海道・沖縄は大学進学率ガーとかは言うなよ!
未だに「長野は教育県だから」とかいう長野の蛮族とその信派がいたら一発お見舞いしてやりましょう。
とにかく僕は大阪から長野につれていかれたコメント主の子供が気がかりで仕方ない。子供に罪は無いじゃないか!!