過去20年間の人気恋愛ドラマのカップルの職業を調べてみた

ボーナス前の土日が暇すぎて「逃げ恥流行ってんなー、全然ドラマ見てないけれど、そういや、今までどんな奴らがイチャコラしてたんだ?」と思ってしまったのが運の尽き。暇に任せて人気恋愛ドラマのカップルの職業について調べてしまった。

まあ、せっかくブログをやっているので書いておく。

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【1995年】 愛していると言ってくれ 最高視聴率28.1%

画家(豊川悦司

劇団員(常盤貴子

 

【1996年】 ロングバケーション

ピアニスト(木村拓哉

元モデル(山口智子

 

【1997年】 ラヴジェネレーション 最高視聴率32.5%

広告クリエイター(木村拓哉

広告代理店営業(松たか子

 

【1998年】 神様、もう少しだけ 最高視聴率28.3%

音楽プロデューサー(金城武

女子高生(深田恭子

 

【1999年】 魔女の条件  最高視聴率29.5%

高校教師(松島菜々子)

高校生(滝沢秀明

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はい、ここまでが90年代後半。おっさんの僕にとっては正直この辺が一番馴染みがある。ロンバケ、確かスーパーボールが弾んだり弾まなかったりする話だ。深田恭子エイズになる話は面白かった気がする。まあ、まさか18年後も色物女優として生き残っているとは。あ、金城武鬼武者)は?

で、職業的に見てみると、とにかく彼氏側の煌びやかさが半端じゃない。画家→ピアニスト→広告クリエイター→音楽プロデューサー→高校生って、なんというか女子供の願望というか性欲がダイレクトに反映されたラインナップだ。そんな奴街中にいねえだろ。どこに感情移入してんだ?

ただ、そういうスターぞろいの職業にあって「ラヴジェネ」のカップルだけ広告代理店は広告代理店でも二流という設定。そういう「抜け」が受け入れられたのかも?

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【2000年】 ビューティフルライフ 最高視聴率41.3%

美容師(木村拓哉

図書館司書(常盤貴子

 

【2001年】 Love Story  最高視聴率24.3%

作家(豊川悦司

契約編集者(中山美穂

 

【2002年】 恋ノチカラ 最高視聴率20.6%

広告代理店(深津絵里

広告クリエイター(堤真一

 

【2003年】 美女か野獣 最高視聴率20%

テレビ局プロデューサー(松島菜々子)

テレビ局ディレクター(福山雅治

 

【2004年】 プライド 最高視聴率28.8%

アイスホッケーチーム選手(木村拓哉

会社員(竹内結子

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続いて00年からの5年。ビューティフルライフははっきり覚えているぞ。常盤貴子が立ったり立たなかったりする話だ。あれって結局立てたの?

あと、びっくりしたのは「プライド」。内容は「もし木村拓哉がアイスホッケー選手だったら?」という話なんだけれどまさかここまで視聴率を取ってるとは(ちなみに「もし木村拓哉がF1レーサーだったら」という話は翌年です)。

職業のシェアとしては相変わらずイカしてる系ばかり。というかこの10年でメディア系が3組、アーティスト系が4組、アスリート1組、美容師1組、公務員1組ってなかなか、高み目指してる感じですごい。今だと意識高い系と言われて忌避されそうな職種が沢山。

まあ、2004年の時点で、もう既に失われた20年の13年目なんですけどまだまだ浮き足立ってる感があって楽しそうですね。

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【2005年】 電車男 最高視聴率25.5%

オタク?

OL?

 

【2006年】 結婚できない男 最高視聴率 22%

建築家(阿部寛

医者(夏川結衣

 

【2007年】 花より男子2リターンズ(最高視聴率27.6%)

御曹司高校生

普通の女子高生

 

【2008年】 薔薇のない花屋 最高視聴率22.4%

花屋オーナー(香取慎吾

看護師(竹内結子

 

【2009年】 ブザー・ビート~崖っぷちのヒーロー~ 最高視聴率17.5%

バスケ選手(山下智久

バイオリニスト見習い(北川景子

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続いて05年代から。ちなみにこの辺のドラマは僕は一切見ていない。証券会社で机を蹴られていた時期だからだ。

ただ、職業だけ見ると明らかに潮目が変わってる。注目すべきは皆さんも当然ご存知、今の時代なら真偽マン案件であるところの「電車男」からスタート。さすがの視聴者も今までの「イケてる男(主にメディア関係者)」という偶像についていけなくなったのか電車男」以降、人気恋愛ドラマの中に広告代理店、テレビ局関係者が主役のものは無い。

なので、確かにまだ「高みの職業」が多いがバリエーションは過去10年のうちで最も多彩。

あと、物語のメインとして「男側が何かしらの明確な欠点を抱えている(苦境にある)」というのものも増えてきた。「結婚できない男」とかね。

失われた20年も後半に入り、リーマンショックも起きて、なんとなーくみんなが「現実に気がついてきた感」がある。理想を下げざるをえない、と。

そういう意味でこの5年間はエポックメイキングな年だったのかもしれない。

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【2010年】 月の恋人~Moon Lovers~ 最高視聴率22.4%

インテリアメーカー社長(木村拓哉

インテリアデザイナー篠原涼子

 

【2011年】 私が恋愛できない理由(最高視聴率18.4%)

照明会社社員(香里奈

キャバクラ勤務留年大学生(吉高由里子

派遣社員大島優子

 

【2012年】 リッチマン、プアウーマン 最高視聴率15.8%

IT企業社長(小栗旬

東大生(石原さとみ

 

【2013年】安堂ロイド ~A.I. knows LOVE?~(最高視聴率19.2%)

ロボット(木村拓哉

外資系IT企業社員

 

【2014年】 きょうは会社休みます。(最高視聴率17.3%)

事務職(綾瀬はるか

大学生(福士蒼汰

 

【2015年】 デート~恋とはどんなものかしら~(最高視聴率14.8%)

無職ニート長谷川博己

大学研究員(杏)

 

【2016年】 逃げるは恥だが役に立つ 最高視聴率17.1%

IT企業会社員(星野源

家政婦?(新垣結衣

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そして10年から現在まで。やっぱり僕はこのあたりのドラマは観ていない。配送業で車をバンバンぶつけていたからだ。

カップルの職業はニートからロボットまで」とすごく多彩、というか迷走気味。

あの95年〜04年までのメディア関係者至上主義はなんだったのかという位、現実味溢れる(ロボット以外)となっている。
もう完全に好景気とか先進国とかそういう雰囲気が社会から失せた感じだ。

中でも2011年の「私が恋愛できない理由」は酷くて、「おまえら、そりゃ恋愛できねえわ」と主人公たちの職業だけを見ても思ってしまう。いくらなんでも等身大すぎるだろ。国の現状を的確に捉えすぎだろ。
ただ、このドラマは調べた中で一番見たい。


ちなみに、直近3年の人気恋愛ドラマだと、男女のどちらかが無職
恋愛にハンディキャップを背負っている(もしくはその両方)という設定が続いている。

なんとなーく現状の「ドラマを見る層」のマーケティングが完璧にできている気がして心が痛い。

 

以上、結果だけ書くのもアレなんで年代ごとの感想も書いてみた。

思った程、恋愛ドラマと社会がリンクしていなかったので本当に感想になってしまった。

本当なら、各ドラマのDVDボックスかなんかのアフィを貼って立派なキュレーション記事にするところだけど、面倒くさいからやめる。寝る。