「走りながら考える」は無能の口癖

気の迷いから生まれて初めてマラソン大会に出ることになったので、どうせなら会社の上の方の方々がよくおっしゃられる「走りながら考える」という文言を実践してみた。

つらい。

「脳が一番酸素を消費するんですよ?」という言葉を何かで聞いたことがあるけれど本当にそのとうり。「あー、川が綺麗だな」と思ってしまった瞬間、体力がごっそり持っていかれる。足がもつれ、息がきれる。ああ、人間てやっぱりエネルギー消費を脳に極振りしてたんだな、とか実感する。二つの能力を同時にフルパワーにはできない。

椅子に座って「走りながら考えろ!」とおっしゃるお歴々は、きっと走ったことも、もしかしたら考えたこともないのだろう。

だいたい、もう走ってしまっているのに何を考えるのか?せいぜいペースとか疲労具合とかが精一杯で、今更その辺の細部を気にしたとこ結果に劇的な変化はを起こすのは無理だ。まあ、お偉いさんが「最後の詰めはやりながら調整してくださいね!」という意味で「走りながら考えろ!」と行っているのならそれもいいんだけど、大体ははそうじゃない。

彼らがリクエストしているのは「とりあえずスタートてして、それで自己ベスト出してね」とかそんなだやつだ。

この無能が。

出せる記録は走る前からだいたい決まってるだろ。

ちなみに僕はマラソン大会に出場するあたり、最初20kmの部にエントリーして、土壇場で10kmの部にランクを下げた。無事完走はできた。多分20kmだったら無理だっただろうな。

なんてったって、僕は有能ですから。