動画広告まともに見てるヤツ０人説

最近ようやくニコ動を抜け出して、youtubeをよく見るようになった。僕はもう大学生の時からニコ動一本で、10年以上動画サイトのメインストリームからやや外れたところにいた訳だけれど、「シークバーの読み込み待ちをしなくても良い」「混雑の概念が無い」「アプリで動画きちんと再生される」というyoutubeの機能に触れるたびに、そんな長い間一体何に洗脳されてあんなお遊び動画サイトに僕はいたのかと愕然とする。しかも有料で。

みんなyoutubeを見よう！！

とはいえ、youtubeにも欠点はあってそれは、動画広告がうざいこと。ニコ動の時はプレミアムだったから動画広告は完全に消せてたけれど、youtubeだと絶対に消せないい。まあ、「広告を消せるのなら金を払う！」という層はむしろ広告のターゲットであって、そこに訴求できなきゃ広告主にメリットは無いからね（返す返す、広告視聴を「コジキへの罰ゲーム」のようにしてしまったニコ動運営は頭悪いと思う）。

人づてに聞く限り動画広告は広告業界においてもここ数年でいちばんのムーブメントで広告主からの注目も著しく、テレビ・新聞に追いつけ追い越せとばかりに金が呻っているらしい。そういえば、少し見ないうちにTwitterやFacebookも随分広告臭くなっていた。

（あの動画広告、勝手に再生されるだけでもウザいのに今度は音も出るそうですよ）

さて、業界が盛り上がっているのどうあれ、実際あの動画広告をまともに見てるユーザーってどれだけいるんだ？

僕は多分一度たりともまともに見たことが無い。

動画を開いた瞬間、防衛本能のように右下に表示される「〜秒後に動画を再生できます」を凝視してしまうのだ。多分、あの右下のサムネイルに広告を表示したほうがまだ見るんじゃないか？と思うほど、その表示しか見ていない。最近はそういう輩を見越して5秒CMとかも出てきたけれどやっぱり見るのはあの右下のサムネイルだ。そうだろ？

だいたい、もし本当に動画広告が見られているのであれば、そろそろ「懐かしの動画CMまとめ」みたいなものが作られても良い頃合いだと思う。CMは僕らの邪魔者であるのと同時に、ちょっとした文化でもある。動画共有サイトでは過去のCMが「懐かCM」としてまとめられていて結構な再生数を叩き出しているわけで、ちゃんと文化として動画広告を愛でている人がいるのであれば、そろそろ「名作動画広告集」が人気を集めても良いはずだ。

でも、僕は未だにそんなまとめを見たことが無い。

本当は動画広告をまともに見ている人なんていないんじゃ無いのか？

もしくは所詮「消え物」だからと、だれもまともにCMを作っていないか。

そうでなけりゃ、これだけみんなネット中毒なのに話題にも登らないなんておかしいじゃん。

本当に広告としての効果はあるのか？。「広告効果無いから基本有料です」なんて、ネットコジキ的には最悪の結末でしか無いので、なんとか頑張ってほしい。

※現在の広告配信システムは高度でターゲットとする客にしかその広告を表示しないとは聞く。だから、僕のような底辺底年収司法書士のお世話になる系の男には、缶チューハイとかそれ相応のCMしか表示されないという可能性もある。どこかいる上級層にはお金をふんだんに使った、大作映画並みの缶チューハイのCMが流れているのかもしれない。