「頑張る」が最善の解決策だった時代の人たちへ

最近、待機児童問題とか奨学金破産とか過労自殺とか私達の仲間が社会からの異常な要求になすすべもなく倒れていく出来事が相次いでいて僕はその度に、落ち目の国に暮らす若者の辛さに心を痛めています。

そして、同時にこの国にはそういう若者が倒れていく様を見て

「女が働きながら子供の面倒を見ろ!贅沢を言うな!」

「頑張りが足りない!俺たちの頃はもっと残業をしていた!」

「根性で乗り切れ!その激務を超えて今の私がある」

「甘えるな!借りたものは返せ!高校なら働きながら通信でもやればいいだろう」

などと、何の共感も教養も感じられない、単なる老人の妄言じみたことをわめき散らす輩が多く存在することにも困惑し憤りを感じています。

 

今日はそういう邪魔なロートルに少しでも若者の意見が伝われば、と思って日記を書きます。とはいえ、そういう「頑張り」至上主義な頑迷なオワコンの人たちには、この社会の問題を沢山書いたところで理解できない(理解したくない)と思いますので、一つにだけ絞って、噛んで含めるようにご説明させていただきます。

 

今なぜ若者が辛いかというと、それは

 

もう、ただ頑張る「だけ」で無能でもそれなりの人生を歩める幸せな時代は終わった

 

からです。これだけなら、流石に理解できますよね?

 

例えば「仕事」に関する事だとわかりやすいかもしれません。

頑張り至上の主義のロートルは若者が仕事に追い詰められていると「仕事を舐めるな!」だとか「やり抜く事で成長につながるんだ!」だとか「会社に甘えるな」だとかそういう、クソの役にも立たないようなアドバイス?を良くしますよね。

これは営業職だと特に顕著なのかもしれません。「靴底をすり減らせ!」的な。

おそらく、あなた方の時代では、何も考えず、会社やお客に滅私奉公し、それに費やした時間の分だけ評価も業績も上がるような幸せな環境だったのでしょう。

でも、今は違うんです。

そんな楽で簡単な方法で会社の業績が暮らしが向上するほど仕事は甘くありません。

むしろ、その程度の頑張りならみんなやっています。もちろん、同じくらいの時間を使って。

その上で、「コストパフォーマンス」やら「コンプライアンス」やら「企画の妥当性」やら「効果測定」やらを厳しく求められるのが、今の社会人であり、だから苦しいんです。辛いんです。

電通で300時間残業させられた女性社員が自殺するという事件が最近ありました。
案の定冒頭でちょっと触れた「300時間くらい〜」というロートル世代の戯言を多々見ましたが、仕事の量、質ともに彼女がしていた残業はあなた達がしていた残業よりも遥かに高度だったはずです。

にもかかわらず、それを理解出来ず自分語りとともに罵倒するのは「待遇改善」という意味で本当に迷惑なんです。
それにこっちからしてみると

「小学生相手に威張り散らす中学生」

みたいで恥ずかしいですよ。

 

ライフスタイルという面であれば「若者飲み会不参加」問題もそうです。
今でもまれに「飲み会は仕事の一部だ!」と言って聞かない老害も存在しているようで、困ったものです。確かに、昔なら「飲み会を頑張る」ことで未来が明るくなるような人脈や知見を得られたのかもしれませんが、正直、今の時代それは期待でません。

というのも、頑張って飲み会に参加したところで、頑張り至上主義のロートルは私たちの将来に役に立つ知見も私たちを引っ張りあげるほどの力も持っていないからです。

未だに気の弱い若手社員なんかは「頑張って飲み会に参加」している事でしょう。なんの物理的、精神的メリットもないのに。ただただ余計な消耗しているだけです。

そんな「介護」みたいな事に時間を使わせないでください。

 

この他にも「結婚」「育児」などについても同じような事が言えると僕は思っています。

何回も言うようで大変恐縮ですが、人口減少、高齢化など老人の無理解など様々な負の面が若者達を襲い、今や個人の頑張りで人生がどうにかなるような幸せな時代は終わったのです。

というか、あえて大きく言わせてもらうとすれば

あなた達程度の「頑張り」なんて若者はみんなしています。

それでもなお、暮らしや立場が良くならないという事を、それで「死」を選んでしまう人さえいる事を、理解してください。

本当にそれだけで良いので。

そのことさえ理解できれば、きっと社会への見方とか若者への見方とかも少しずつ変わってくると思います。

私たちはそういう大人と手を組みたいし、飲みに行きたいです。

 

いま日本は疑いようもなく衰退国への道をひた走っていて、国民全員で「どうやったら、みんなで幸せになれるか(不幸を取り除けるか)、社会を変えられるか」について真剣に考えなければいけない時期に来ています。声を上げなければ何も変わりません。

そういう時流にあって、過去の成功体験に縛られたレベルの低い「頑張り至上主義」は聞くに堪えないノイズのようのもので、邪魔だし、邪悪ですらあります。

無理解は若者と日本の未来を殺すのです。日本を滅ぼす気ですか?

 

もし、ここまで書いても理解出来ないようであれば、お願いですから耳を塞ぎ、目をつむり、口を閉じていてください

あなた方のような人たちは、もう日本にいりませんから。