「けものフレンズ」騒動の雑感

 けものフレンズが終わった。僕としては全然関係ないニュースのコメント欄で時々見かける「君は〇〇なフレンズなんだね!」が割と目障りだったのでそれが無くなるだけでもまた一つノイズが浄化される気がして気分が良い。アニメの消費速度なんてそこらの一発屋芸人より早いからね。鯖よ、鯖。目を離したそばから腐ってく。

っていうか、もう全然関係な場所に特定のコミュニティのみで流行ってるワードをぶつけてくるのやめません?いくらネットとは言え。まあ、そーいうノリが「ああ、あっち側の人ね?」となんとなく敬遠される理由ってのがわからない人が使ってるんだろうけれど。どうなのよ「けもフレ」民。注意とかしなさいよ。客観的に考えて色々良くないと思うよ。

まあ、猛虎弁ともあるけれどあれは種類によってはギリギリ一般会話の範疇に収まるから流行ってるだけで、全てが許されるわけじゃ無いかんね?

 

そーいう理由もあって僕は「けもフレ」を全然見る気になれなかった。あれでしょ?最初は馬鹿ギャグっぽいストーリーを詰め込んで油断させておいて、後半怒涛のシリアス&伏線探しで盛り上がる、古式ゆかしい構成でしょ?

そこまではわかってるよ。ただ、逆にそこまでわかってると見る気がしない。シックスセンスを見ないのと同じ。「あいつ死んでるんですけどね」っていう巨大なノイズをシャットアウトしてそのまま見れる奴ってすげー没入力高いと思うぜ。

あの可愛いサーバルちゃんが死にそうになったり、なんか敵と戦ったりするんでしょ?知らないけどね。

 

いやーでもみんな好きですね。「ギャグ→シリアス」「ほのぼの→シリアス」みたいなギャップ展開。まどマギとか。最近定期的にこの手の話が流行っている気がするよ。まあ、古典的手法だからうまくやれば一定以上の評価は得られるのはわかってるけどさ。

それでもなんだか最近緩急きつく無い?伏線という名の間違い探しを散りばめとけば後の急展開が全て許されるって風潮、良くないと思います。

アニメ上での行きすぎた緩急って昔は割と冒険だった気がするんだよな。うる星やつらとか、機動戦艦ナデシコとか。各人のキャラへの愛が強すぎたのかもしれない。

昨今の秒速で忘れられる深夜アニメだからこそ流行っている現象なのかも。

 

まあ、そんなに急展開が好きなら「フロム・ダスク・ティル・ドーン」でも見ると良いよ。あれはやべーから。多くは言わないけれどアレは緩急なんてもんじゃないから。もはや、どんでん返しと呼んで良いのかすらわからない歪みが発生するから。アレが許されるのなら物語に「前半」なんて必要ないのかもしれない。

 

みんなも見て(ステマ