【小室哲哉】誰かが突発性難聴になったら書く日記2

堂本剛に続き今度は小室哲哉が突発性難聴になったらしい。とはいえ今回はそれメインの記事は殆どなく、社会的に「ああ、あの音楽関係の人がよくかかる、耳が聴こえなくなるやつでしょ?はいはい」的な扱いでレア感がなくなっている気がする。まあ、今回は小室さんが、びっくりするほどの業を背負っているので薄れてしまっているという事もあると思うけれど。

僕の日記では度々、自分の経験から突発性難聴の辛さを書いている。小室さんが突発性難聴の告白をした時点で全てをチャラにできるほどこの病気は辛い。でも、やっぱりその辛さを上手く伝えられるように書けていない。小室さんもこう言っていた。

今もキーンという音がずっとしてるんですが、これもわかっていただこうと思ってもなかなか難しいと思うんですが、

だから、僕は性懲りも無くまた書こうと思う。

 

難聴というと、大体の人が「耳が聴こえにくくなる」、つまり「機能低下」の事を思い浮かべる思うけれど、経験者からするとこれは違う。正確には「機能破壊」だ。その場に存在しないはずの音が聴こえる、現実の音ですら歪んで聴こえる。四六時中、一年中ずっと、大音響で。聴力そのものの低下よりこれが一番辛い。はっきり言って、聴力を完全に失う代わりに「無音」が訪れるのだとしたら、そっちの方が遥かに幸せだと思う。

まあ、なかなか伝わらないだろうからちょっと非現実的な例えをしてみよう。

例えば、あなたが不幸にも失明をしてしまったとする。失明といえば普通、想像するのは「真っ暗やみの世界」だろう。でもあなたの場合は違った。ショッキングピンクの世界の中に、見知らぬ男や女の不気味な顔が「見えてしまっている」。四六時中ずっと。もちろん失明しているので目は閉じられない。こんな状況で、ストレスを感じずに過ごす事ができるか?という話なのだ。色々なものが狂う。

あと、これは僕の思い違いかも知らないけれど医者も「突発性難聴」についてはあんまり真剣に取り組んでいない気がする。

大体「突発性難聴」って病名ですらないからね。頭痛とかと同じで「突然難聴になりました」というただの症状。原因も不明。よく、ストレスとか言われるけれどそれもどうだか。

ちなみに僕は最初左耳が聴こえなくなった時に「突発性難聴」と診断され、その後両耳で聴力低下が怒った時に「特発性難聴」と言われ、運よくそれが治った後で、何度か短期的な再発を繰り返しているうちに現在は「メニエール病」として治療をされている。そしてメニエール病も「原因は不明」。なんでも「突発難聴は再発しない・片耳しかならない」とかで病名が変わって言ったらしいけれど、症状はほぼ同じだし単なる言葉遊びじゃないのかしら。

でも、突発性難聴の時は「絶対安静!」とされているのに、メニエール病と診断された途端に「運動も良いですね!」とか言われたりする。なんだよ、それ。適当すぎるだろ。

耳の病気では珍しくスポットライト浴びているし、治らなかった場合の損害もでかいんだから耳鼻科界には、もう総力を結集するくらいの勢いで頑張って欲しい。ほんとに。

 

ああ、なんか今回は前より少しだけ上手くかけた気がする。

なんでこんなに同じような内容を何度も書いているかといえば、それはぶっちゃけ「症状を理解し配慮をして欲しい」からだ。前に突発性難聴について書いた時、ブコメかツイッターで「同情して欲しいのか?」みたいなコメントがあったけれど、まさにその通り。辛い思いをしている人がいるんだから、そこは助けてよ。よろしく、お願いします。

 

 

ストレスで耳鳴り、めまい―メニエール病 ?患者を生きる? (朝日新聞デジタルSELECT)

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