僕は下ネタ恐怖症。
僕は男のくせに下ネタが凄く苦手だ。
だから僕は男同士の飲み会が嫌いなのだ。
古来より男コミュニティでは「河原で殴り合う」といった粗野な方法で友情を深める風潮があって、その中でも「男同士で下ネタを語り合う」と言う行事は未だに男同士の結束を固める大切な儀式として生きているので、飲み会での会話内容と言うのも往々にしてろくでもないことになる。
「あいつとヤりたい!」「ヤるならこのタイプがいい」「おれはまだ奥さんとヤってるぜ」「まだオ○二―とかしてんの?」とか、僕からしてみればいい年こいた20~30代の大人が話すような内容とはとても思えない話がポンポン飛び出し大いに盛り上がる。
僕はそういう時本当に困ってしまう。
「人のセックスを笑うな」という映画が昔公開されていたけれど、そんな命令形で言われなくとも人の性生活に笑いの要素なんて見いだせないのだ。
それでも、僕も長年社会人をやってるわけで
「何回やってるの?」と聞かれれば
「まあ今は衰えちゃって週三回くらいですかね?」
「おお、それでもすごいよ!」
なんて会話は成立させられるし言うことに恥ずかしさも感じないけれど、全然面白くない。月面着陸陰謀論とか9.11陰謀論について語り合っていた方がずっと面白い。
そういうわけで結局、他人の性生活そのものに興味がないから話題も広がらず、会話も続かず僕は飲み会で孤立する。
蛮族の集会に巻き込まれてしまった気分だ。
男衆はこの下ネタと言うやつを本当に面白がっているのだろうか?それとも本能の誇示なのか?男なのにもかかわらず僕には全くわからない。