はてなの民度は意外に高い・偏りは危険だからはてなにネトウヨを呼ぼうという話

こんな記事をみた。

dabunmaker.hatenablog.com

僕は、まだWindows95が現役だったあの懐かしいインターネット黎明期を思い出した。炎上とPV狙いでこれをはてなでやったとしたら「祭りでドローンを飛ばした少年」並みのバカだし、本当にこの説をいまさら信じて書いたとしたら、反日売国奴とは多分著者のコトだと思う。

こんな記事にブクマが300以上も付いているんだから、グーグルさんがはてなの検索順位を落としたのも賢明でしたね。

 

ただ、はてなに来て2ヶ月の僕としては、このブコメの内容に少々困惑を隠しきれない。

僕が時々見ていた「U.S.news」とか「保守速報」とか、どちらかというと精神病患者よりのサイトで同様のエントリがあった場合「チョンが人間になれたのは誰のおかげだと思ってるの?」とかそいうコメントが書き込まれるはずだ。2chでもまあ賛否両論でコピペ戦争でうやむやになるのが関の山だろう。

 

でも、はてなユーザーは違った。書かれているブコメは大体著者を批判するものが大半で、その内容も100字以内で著者の人間的、知性的雑魚さを的確に評するものばかりであった。

正直僕ははてなユーザーを舐めていた。はてな民なんて日夜新しく、かつどうでも良いライフハック記事に文字通り生活をハッキングをされているように毎日を送っている、意識高い系操り人形達だと思っていたのだけど、どうやらそうではなかったらしい。ちゃんと学もあるし思想もある。

2chやそのまとめサイトを初めネットが民衆の感情の下水道のごとく使われている昨今、こういう民度の高い大型ウェブサービスが存在していることは本当に貴重である。

いやほんと、見直したよ。

 

ただ同時に思うこともある。

はてなには逆にこのエントリを肯定し擁護する人たちが少なすぎるのだ。

 

ビックデータとかなんとかの仕業で、最近のインターネットはどうも「いかにその人を気持ちよくさせるか」にということにご執心なようで、そのせいで本来開かれているはずのインターネットが極度にクラスタ別けされ、クラスタ相互のパイプがなくなっている状態にあるように見える。

まだインターネットが趣味レベルのものであった時代はそれでも良かった。少数の愛好家が距離を超えて交流できる最高の場所だ。

しかし、今は匿名で「日本しね」書きなぐっただけで国会で答弁が行われる時代である。

ことイデオロギー的なクラスタがネットで固まり切磋琢磨という名の褒めちぎり合いをしているときっとロクでもないことになる。

クラスタが内部でネトネトなっているうちに先鋭化かされ、最終的に常人とかけ離れた世界へ突入してしまうことなんてよくある話だ。前段の保守速報とかね。

 

現状のはてな民度は高いが、先鋭化はして欲しくない。いつまでも「社会」であり続けて欲しい。

 

そう考えたときに必要なのは異物の存在だ。

どうにかしてはてなネトウヨを大挙して呼び寄せることはできないのだろうか?

きっと面白いことになる。

まあ、そうなった時飛び交うものは手斧じゃ済まないと思うけどね。