ヘビーユーザーによる「リアル脱出ゲーム」の感想と楽しさのお話。

最近刺激が少ない・・・遊びに行くと言っても、大体飲み会か映画かカラオケのローテーション、楽しい事は楽しいけれどなんだかマンネリ気味。とはいえ、簡単に新しい楽しみなんて見つかるわけないし、そんない気力もない。よくよく考えてみれば、仕事だってなんだって、いつもそんな人生だったな。毎日毎日、同じ事を繰り返すだけ本当に生きている意味なんてあるのだろうか・・・・・・・・死のう。

 

と、そんな事を考えているそこのあなた。そんなあなたの為に、今回は「『リアル脱出ゲーム』の感想と楽しさ」について書いていきたいと思います。

 

 

このリアル脱出ゲームいったい何かというと、「地下鉄、遊園地、スタジアムなどを舞台に複数人で協力しながら謎を解き『脱出』を目指す」というイベント。ただまあ、脱出と言ってもイメージとしては、「クイズを解いてゴールにたどり着く、手の込んだオリエンテーリング」だと思ってくれていいよ。

 

僕がいつも参加しているのは脱出業界最大手企業SCRAP(スクラップ)の運営するアジトオブスクラップ 常設型リアル脱出ルームというもの。これは、「マンションの一室に『本当』に閉じ込められる」という本当の意味でのリアル脱出ゲームで、参加人数も一回につき10人が上限とリアリティは中々のもの。もうかれこれ10回以上参加していると思う。

 

で、何がそんなに楽しいのかというと、まず「見ず知らずの人たちと一緒に一つの目的に挑める」ということ。仕事でもなんでも「アレとアレは仲が悪い」だの「部署が違う」だの色々しがらみがあって結局、孤軍奮闘する事を余儀なくされるこの世の中で、みんなが一つの目的に向かって力を合わせる機会なんて滅多に無いでしょ?

だけど、脱出ゲームでは違う。みんなが無邪気に純粋に、でも必死に謎を解こうと頑張る、この非日常感がすごく健全で楽しい。「なんだよ、普段どうかは知らないけれどみんな良いやつじゃん!俺もがんばろ!」みたいな。

まあ、「一つのことをみんなで頑張る」という当たり前のことを「非日常」と言わざるをえない現状は困ったもんだと思いますが。

 

次のポイントは「俺すげぇ」感を味わえること。正直、人によってはこれが一番でかいんじゃないのかなあ。

解くべき「謎」というのは、ゲームで例えると「レイトン教授シリーズ」とかそんな感じのいわゆるとんちクイズで、それ自体解けたときの「アハ体験」も心地いいんだけど、ゲームと違うのは「9人の参加者が一つの目的に向かって頭を振り絞っている」という状況。こんな状況で、みんなが行き詰まっている謎を解けばどうなるか?

「すげえ」「そんな発想なかったわ」「頭の回転早い人もいるなあ」「もしかして、薬を飲まされて小さくされてしまった東の名探偵では?」

という尊敬の眼差しで見られること間違いなし。業界用語でいうところの脳汁ドバー。

この「俺すげぇ」感を一回味わってしまうともうおしまい。終わった後の友達同士の感想戦ですらそのことをアピールし即座に次の回の予約を取り付けてしまうだろう。

 

まあ、ここまではなくとも、自分のふとした思い付きに見ず知らずの人たちが「それだ!」って感じで反応してくれたりすると結構アガるので、思いついた事はとにかく口にしてしまうのも楽しみ方としては超大事。

 

かのように、「非日常とも言える純粋なチームプレイ」と「その中でみんなの力になれた自分力」を実感できるというのがこのリアル脱出ゲームの楽しさだ。

 料金は大体3000円。まあ安くは無いけど日々のローテーションレクリエーションにうんざりしている方は参加しても損はしないと思いますよ。